ミクロ経済学(市場の失敗)

ようやく第5章の市場の失敗まで来ました。残り1章です。なんとなく
この辺はおぼろげながら覚えてるような覚えてないような・・・。とりあえずは政府系の
試験受ける人は肝になる部分ではないかなと思える章です。

1:公共財
・非排除性→料金を払わない人を排除できない。=費用が回収できずに営利サービス提供不可
・非競合性→共同で消費できる=通常の需要と異なり需要が一定になる。
・純粋公共財→一定の量を超えるとそれ以上消費できない。(混雑効果)
・準公共財→政府がしなければいけない理由がなければ民間が提供してもいい。
誰も供給しないから仕方なく政府が供給している財という考え方もできる。

・最適供給量の決定(公共財の需要曲線は縦に読む)
「個人Aの限界便益」+「個人Bの限界便益」=「限界費用供給曲線」 
QA=QB=Q*  

リンダール均衡
公共財の供給に際して分担率を表明することで最適な資源配分を達成しようとする
メカニズム⇒応益原則に従って受益者が公共財の分担率を表明して供給量を決める。

2:外部不経済

 
・外部不経済の発生
私的費用(上図赤線)と社会的費用(上図青線)の間に乖離が発生する。
社会的費用には企業の私的行為によってもたらされる損失が上乗せされて
社会的費用となる。
・厚生の損失
損失分が社会的費用に跳ね返ってしまい、厚生の損失が生じる。
ピグー的課税政策の実施
社会的費用と私的費用を均等化させて厚生の損失を解消する。
上図でいうAとBの高さの税金を課してX1→X2に生産を減少させる。
それにより適正な剰余を作り出す。
ピグー的課税は従量なので規模の大きな企業ほど税額が大きくなる。
コースの定理
当事者間の自主的な交渉でパレート最適を達成しようとする。
→効率的な資源配分がなされるという考え方。

3:費用逓減産業
自然独占=小さな企業が乱立すると投資が非効率になるため自然と独占形態となる。
・費用逓減産業ではある一定規模に達するまで平均費用が逓減し続ける。
固定費が大きいため、平均していくと1個当たり費用が減っていく。
限界費用価格形成原理
限界費用(MC)=限界収入(MR)
平均費用を下回る損失額を補助金によって賄う。
・平均費用価格形成原理(独立採算性)
政府の援助なしで費用の回収が可能な価格を設定する。
4:情報の不完全性
モラルハザード
これは有名ですね。適正な取引が行われず市場の失敗を引き起こす。
逆選択  
この概念もかなり有名。いわゆる「悪貨は良貨を駆逐する。」というやつです。
情報の非対称性から公正な取引が行われずに市場の失敗を引き起こします。


ここは割合わかりやすい部分ではあるけどいまだにグラフの見方が分からん(笑)
誰も供給しない財を提供する政府、固定費の大きな企業は補助金を必要とするが補助金漬けに
すると、モラルハザードが起こる。市場は情報の不完全性により失敗に向かっていくという
そんなところでしょうか?
気力があればミクロ経済学、明日が最終章の6章の予定です。
とりあえず並行して別の書籍で復習してたりもしますが、そっちは数式ばかりで・・・。
まあ気長に頑張ろう。

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